2011年6月13日月曜日

パキスタンの治安部隊が丸腰のパキスタンの青年を射殺したことで思い出すこと

一体だれがこのシーンをなんのために撮ったかわかりません。青年がなにか棒なのか銃なのかわかりませんがなにかを取り上げられポンと治安部隊のほうへ背中をたたかれ歩いてゆく。
最初は部隊の車かわかりませんがそちらに顔を向けていたのですが首筋に銃を突きつけられると銃をはらってなにかいいながら銃を突きつけた兵士にむかって進んでいきました。兵士があとずさりしていくとまわりにいた兵士の一人が青年を引きずり戻しました。青年は前かがみになってなにか叫んでいましたがそこへさっきの兵士が銃を再び持ち上げ青年の手と足を撃ち抜きました。青年はなにか叫び声を上げながら倒れ何回か上体を起こしましたが出血がひどくやがて意識をなくして動かなくなります。
これがアメリカのポリスなら映画でみるように車の壁に手をつかせ身体検査をしたあとで話をしながら警察に連行となるわけですがこの動画では兵士が銃を首につきつけたのにもかかわらずその銃をはらいのけてその兵士になにかいいながら突き進んでいったのはまずい。まず被害者側は動かないほうが相手を刺激しなかったかなという可能性はあると思います。
また兵士側も銃をはらわれたというのはまずい。銃をつきつけているわけですから相手をかなしばりに合わせるような態度でないとかえって危険な状態を招くおそればあるように思います。
つまり被害者側も加害者側もどうすべきか手探りで模索しているうちに発砲し発砲されたような感じです。
まぁもっとも治安部隊の兵士が結局発砲したということは相手が強盗犯罪者だという思い込みがあるのかもしれません。また被害者が前かがみになってしゃべっているのも気になりました。
そしてこれで思い出したのがあのハロウィンで間違った家を訪れて射殺された日本人留学生射殺事件。Freeze(動くな)という言葉がわからなくて動いたため射殺されたという有名な事件。刑事事件としては加害者は無罪。民事では加害者側が銃マニアで動物を射殺したりしておこないがよくなくまた当時酔っていたこともあり正当防衛が認められず多額の損害賠償金を請求されたとのこと。
銃マニアの過剰防衛と訓練を受けているはずの兵士とでは比べものにはなりませんがいったん銃を人につきつければ自分も撃たれるおそれもあるし発砲する可能性は飛躍的にたかまります。
ただ治安部隊がどの程度まで発砲の権限を持っていたのかそこがよくわからないのでいちがいにいえませんが危険人物には発砲してよいという状態にはあったのかもしれません。治安が悪化していて警官だけではおさまらないので治安部隊が見回っていたという不安定な状況でおこったという可能性もあります。撃っておいて放置したというのはある程度見せしめ的な要素もあったのかなという感じもします。
そういう場合は手を上げて動かなくても撃たれるおそれがありますがそういう状況だったら被害者はどうしもうもないでしょうね。
ただ客観的には丸腰の青年を何人もの兵士で囲んでいるわけですから発砲せずに制圧することは十分可能なわけで国際的に非難されてもしょうがないでしょうね。

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