2018年2月13日火曜日

オリンピック外交

安倍首相が一転平昌冬季五輪開会式に出席。結構柔軟性があるのだと見直しました。だがそれによって新たな外交的転回がありました。
北朝鮮の予想以上の外交攻勢。韓国の首相をなんと北朝鮮に招待するというのが一つのビッグテーマです。あの中国さえ行かないジョンウン氏が韓国の首相と会うというのですから一つの転換点かもしれません。
ではなぜジョンウン氏が殻を破って韓国首相に会うのか。
推測にすぎませんが核保有国としてのよくわかりませんが自信というものができたのかもしれません。核保有国としてなら中米露と対等だという思惑が見えるようなきがします。
ムンジェイン首相はジョンウン氏と喜んで会うようですがジョンウン氏とムンジェイン氏の思惑はベクトルがおそらく真反対に向いている感じです。
ジョンウン氏は核保有国として韓国併合を夢見して逆にムンジェイン氏はオリンピック開催国としての外交的優位性を利用して北朝鮮側を韓国に引っ張り込みたいという思惑が見てとれます。
結局は南北に分かれていても同じ言語を話す一つの民族。一つの国に統合したいというのは南北とも心の底では思っているのでしょう。
おそらく北朝鮮も本音では戦争は避けたいはず。同胞同士で戦うのはむなしいことこの上ない。
ただ北朝鮮が金王朝をなくすとはちょっと考えられない。
昔新羅が唐を利用して朝鮮半島を統一したように結局は韓国がアメリカを利用して朝鮮半島を統一するのが図式的には一番みやすいのですがどうですかね。
なぜか中国は経済的にはともかく政治的には朝鮮に影響力をあまり発揮できていない感じです。
ジョンウン氏が中国にいっていないということもひっかかりますがひょっとしてどういう政体になるのか不透明ですがなんらかの形での統一を模索しようとしているのかもしれない。
今回ムンジェイン首相を北に招待するというのはその初めになるのか?
オリンピック後政治がどう動くのかちょっと期待してしまいます。

2018年1月12日金曜日

安倍首相の平昌出席回避は惜しいかも。

安倍首相が慰安婦問題をムンジェイン政権が蒸し返したことで不安感を示し平昌オリンピックに不参加を表明しました。そのかわりにヨーロッパの普段はいかない北の国々を歴訪するようです。
ただ韓国ドラマをギャオで視聴している人間としてちょっともったいなかったかなという気がします。日本人的には安倍首相の不快感はよくわかりますがそれで無視してしまうのでは慰安婦問題はまったく進展しないような感じです。
そもそも韓国の政権というのは昔から独裁的色彩が濃くトップがかわると方針もがらりと変わる傾向があるように思えます。民主化して前政権の責任者が罪に問われるようになったのもいったん天下をとると自分天下と思う癖でやりたいことをやって犯罪にまでなんとなく至ってしまうということが多々ある気がします。
今回の慰安婦問題もパククネ政権でいったん解決済みにしたという事実は驚きました。まったく知りませんでした。朴槿恵政権が崩壊して次のムンジェインが再度この問題に頭を突っ込んできたのもわかる気がします。感じとして日本側がうまく慰安婦問題を目立たないように処理したという感じです。おそらく韓国側も当事者はともかく世間的にあまり情的に訴えるものがなかったというのが正直なところかも。
ようするにあまりに事務的に目立たないようにうまく処理していたのでムンジェインも心情的に納得するところまでいかなかったのでしょう。
ですのでここで安倍首相が平昌オリンピックに出席して目立つところに自分を置きさらにムンジェインと病院にいる元慰安婦さんでも訪問し握手でもすれば韓国世論も沈静化に向かうかと思われます。また原爆被害者がトランプ氏に多分面会したと思いますが安倍首相も元慰安婦の人とムンジェインと共に面会しなんらかのお悔やみでも語れば2015年の合意がここで確立すると思うのですがどうですかね。
おそらく英米流のパフォーマンス外交なら平然とやってのけるでしょうが元麻生首相がいっていたように目立たないようにそっと事を荒立てないようにするという政治的姿勢では現実的にはできないのでしょうね。
まあそれがアジア外交の特徴といえばそれまでですが。